2011年 04月 18日
湯島に「壺中」。 |
「旨い酒、出す店、やるぞ」と雄叫びを上げてから、早8ヶ月(当ブログ宣言からは5ヶ月)。
場所探しに勤しんでまいりましたが、「ここぞ」に行き当たらなく、香港で中華三昧、イタリアに逃げては葡萄酒とオリーブオイルの心身漬け。鳥取の蔵元、広島の蔵元に出張り、酒修行をするもいっこうに、お天道様の思し召しにあずからない。
そこに、鳥取県の太田酒造場(辨天娘を醸す蔵)さんから、「よろしかったら鯖の麹漬けお教えするのでいらしゃいませんか」との有難いお言葉。もち、飛んで行きました。丁寧に、手順を教えていただき、開封は一ヶ月後。と念をおされ「好好」。帰路、京都でいつもの酩酊行をしていた所、かの大震災。参りました。しっか~しながら、天の囁きが聞こえてきた。待ちに待ったお声が。場所は念願の湯島。艱難辛苦(大げさ)を乗り越え、事務所使用条件の変更、大幅な仕様変更を重ね「ついにやった~」。無事成就と相成りました。
「鯖」威張る?
契約したものの、震災の影響で「建材の調達がままならない」と設計をお願いしている京都の木島徹さんから連絡があった。またまたの降参。「一体、いつになったら?」と天を仰いだ、その時。「開封は一ヶ月後」の声がご降臨。
そうだった。「鯖麹漬け」開封の時が来た。恐る恐る、蓋を開けてみる。確かに一ヶ月前に、笹で包んで眠らせた鯖ちゃまが顔を覗かせた。なんと神々しい耀き、仕込んだ木桶の幾く箇所かに黴菌君達がお出ましも。が、鯖ちゃまは、堂々とR.Chandler「大いなる眠り」しております。
まずは麹(飯)をいただく。「いけ、るっ」。早速、ご本尊の辨天娘(玉栄)を相手に舌鼓、ポンポンッポンのぽん。「ca va merci(サヴァメルシー)鯖飯?」。黴菌をものともせず、鯖ちゃまは鯖威張るがごとく「survival」して、壺中口福に応えてくれたのでございます。御馳走様。
で、開店の見通しがたたないものの、「なんで湯島なの?」にお応えしませう。あっ、興味ない、か。ま、お付き合いくださいな。「夜噺」の前座にございます。
若い頃、うーんと前、酒を吞む、楽しむ=学舎が湯島だったのです。今も東京を代表する酒場として名をなす「シンスケ」。ご存知の方も多いでしょう。当時はめずらしい木造の三階建てだった。そしてBar「琥珀」。琥珀にいらした渡辺さんが始めた「EST」。これらのお店で恥も礼も学ばせていただいた。感謝。
そんなこともあって「湯島」が頭の隅に眠っていた(非「大いなる眠り」)って由。春日通りを上がれば本郷、東大。不忍池の側には芸大、上野の杜。「壺中」開店を待てない貴方、紳士淑女の皆様、よろしかったら湯島の薫陶を受けぐ老舗へお出かけくださいな。散歩にもよろしいかと。
場所探しに勤しんでまいりましたが、「ここぞ」に行き当たらなく、香港で中華三昧、イタリアに逃げては葡萄酒とオリーブオイルの心身漬け。鳥取の蔵元、広島の蔵元に出張り、酒修行をするもいっこうに、お天道様の思し召しにあずからない。
そこに、鳥取県の太田酒造場(辨天娘を醸す蔵)さんから、「よろしかったら鯖の麹漬けお教えするのでいらしゃいませんか」との有難いお言葉。もち、飛んで行きました。丁寧に、手順を教えていただき、開封は一ヶ月後。と念をおされ「好好」。帰路、京都でいつもの酩酊行をしていた所、かの大震災。参りました。しっか~しながら、天の囁きが聞こえてきた。待ちに待ったお声が。場所は念願の湯島。艱難辛苦(大げさ)を乗り越え、事務所使用条件の変更、大幅な仕様変更を重ね「ついにやった~」。無事成就と相成りました。
「鯖」威張る?
契約したものの、震災の影響で「建材の調達がままならない」と設計をお願いしている京都の木島徹さんから連絡があった。またまたの降参。「一体、いつになったら?」と天を仰いだ、その時。「開封は一ヶ月後」の声がご降臨。
そうだった。「鯖麹漬け」開封の時が来た。恐る恐る、蓋を開けてみる。確かに一ヶ月前に、笹で包んで眠らせた鯖ちゃまが顔を覗かせた。なんと神々しい耀き、仕込んだ木桶の幾く箇所かに黴菌君達がお出ましも。が、鯖ちゃまは、堂々とR.Chandler「大いなる眠り」しております。
まずは麹(飯)をいただく。「いけ、るっ」。早速、ご本尊の辨天娘(玉栄)を相手に舌鼓、ポンポンッポンのぽん。「ca va merci(サヴァメルシー)鯖飯?」。黴菌をものともせず、鯖ちゃまは鯖威張るがごとく「survival」して、壺中口福に応えてくれたのでございます。御馳走様。
で、開店の見通しがたたないものの、「なんで湯島なの?」にお応えしませう。あっ、興味ない、か。ま、お付き合いくださいな。「夜噺」の前座にございます。
若い頃、うーんと前、酒を吞む、楽しむ=学舎が湯島だったのです。今も東京を代表する酒場として名をなす「シンスケ」。ご存知の方も多いでしょう。当時はめずらしい木造の三階建てだった。そしてBar「琥珀」。琥珀にいらした渡辺さんが始めた「EST」。これらのお店で恥も礼も学ばせていただいた。感謝。
そんなこともあって「湯島」が頭の隅に眠っていた(非「大いなる眠り」)って由。春日通りを上がれば本郷、東大。不忍池の側には芸大、上野の杜。「壺中」開店を待てない貴方、紳士淑女の皆様、よろしかったら湯島の薫陶を受けぐ老舗へお出かけくださいな。散歩にもよろしいかと。
by COTYUU
| 2011-04-18 17:57
| 酒池酒林