2011年 08月 09日
むかし噺? |
昔むかし、あるところに、少年が居ってさ。この少年は、「狼が来る」となんども云っていたので、とうとう誰からも信用されなくなった、という超有名なお話。
イソップの童話、じゃなくって寓話のほうが相応しい、か。大人の目で見るといずれの話も人の虚の「真理」をついていて、読み直してぎくっとした同輩も多いのではないかと思う。
「壷中」も開店宣言以来、「もうすぐ」「あとちょっと」なんぞと繰り言を言っているので、狼少年になっちまうんじゃないかと。
壷繋がりでは「狐と鶴」のお話がある。細長い壷に入ったご馳走を狐は食べることができない。いやはや、どれも皆、一筋縄ではいかない落ちが用意されている。イソップには昔、むかしじゃない、現代でも通じる教えの訓があるのでしょう。昔を今様にこしらえた、旨い亭がフランスは巴里にある。その名も「JADIS」。「いつか」「昔」。
このお印が目に...。
昔亭の印=ロゴはCourgette(クルジェット=ズッキーニ)の断面が使われている。ちょっとめ胡瓜に似ているけどカボチャの仲間らしい。最近は日本のスーパーマーケットでもよく見かけるようになった。個人的には、この花を使ったフリットがよろしゅうおす。で、このお印があるのは15区、ちょっとばかり不便な所。最寄りの駅からも大分歩く。ようやく辿つくと目に入るのがクルジェットの断面図、此処だ。
ボスのギヨーム・ドゥラルジュ氏(Guillaume Delarge)の経歴がスゴイ。三ツ星ミッシェル・ブラ、三ツ星プレ・カトラン、そしてこれまた三ツ星ピエール・ガニエール。ガニエールプ ロデュースの魚専門レストラン・ガヤを任されていたという凄腕。
その凄さを、「もっと手軽に、食べるには」という、なんとも有り難い思いつきを実行したのは2008年。伝統を見失わず、修業時代に身につけた巨匠達のプレゼンテーションを併せ持つ。クラシックでいて、新しい。そう「骨董の美」に通じるような料理。
初めてなので、MENU DEGUSTATION (ムニュ・デギュスタシオン)でいただく。ムニュはメニュー(定食の意)。デギュスタシオンはテイスティング、味見。なので、「ちょっとづつを組んだ定食」とご理解いただきたい。懐に心配が無いお値段だけど、ここは葡萄酒のそれなりを奮発したい。こちらもデギュスタシオンでのサービスは可能だけれども、です。
料理は、語る、話す、記す、気をおこさせない。前菜からデセールまで、「むう、これは」の繰り返し。スタッフのサービスも出過ぎず、心得ている。肉の火の入れ方、休め方。海鮮の味の引き出し。葡萄酒の助けもあって、うっとりしていると、シェフのギョームが「どうだい旨かったかい、じゃまたね」。ちょっと大きめのヘルメットを被り、小型のスクーターにまたがって行った。なんだか良いでせふ。今度は当然「ムニュ・デギュスタシオン」でなく戴くつもり。
「壷中」開店は少し遅れ、9月中旬頃になりそうです。
確定しましたら、改めてお知らせをいたします。狼老年。
イソップの童話、じゃなくって寓話のほうが相応しい、か。大人の目で見るといずれの話も人の虚の「真理」をついていて、読み直してぎくっとした同輩も多いのではないかと思う。
「壷中」も開店宣言以来、「もうすぐ」「あとちょっと」なんぞと繰り言を言っているので、狼少年になっちまうんじゃないかと。
壷繋がりでは「狐と鶴」のお話がある。細長い壷に入ったご馳走を狐は食べることができない。いやはや、どれも皆、一筋縄ではいかない落ちが用意されている。イソップには昔、むかしじゃない、現代でも通じる教えの訓があるのでしょう。昔を今様にこしらえた、旨い亭がフランスは巴里にある。その名も「JADIS」。「いつか」「昔」。
このお印が目に...。
昔亭の印=ロゴはCourgette(クルジェット=ズッキーニ)の断面が使われている。ちょっとめ胡瓜に似ているけどカボチャの仲間らしい。最近は日本のスーパーマーケットでもよく見かけるようになった。個人的には、この花を使ったフリットがよろしゅうおす。で、このお印があるのは15区、ちょっとばかり不便な所。最寄りの駅からも大分歩く。ようやく辿つくと目に入るのがクルジェットの断面図、此処だ。
ボスのギヨーム・ドゥラルジュ氏(Guillaume Delarge)の経歴がスゴイ。三ツ星ミッシェル・ブラ、三ツ星プレ・カトラン、そしてこれまた三ツ星ピエール・ガニエール。ガニエールプ ロデュースの魚専門レストラン・ガヤを任されていたという凄腕。
その凄さを、「もっと手軽に、食べるには」という、なんとも有り難い思いつきを実行したのは2008年。伝統を見失わず、修業時代に身につけた巨匠達のプレゼンテーションを併せ持つ。クラシックでいて、新しい。そう「骨董の美」に通じるような料理。
初めてなので、MENU DEGUSTATION (ムニュ・デギュスタシオン)でいただく。ムニュはメニュー(定食の意)。デギュスタシオンはテイスティング、味見。なので、「ちょっとづつを組んだ定食」とご理解いただきたい。懐に心配が無いお値段だけど、ここは葡萄酒のそれなりを奮発したい。こちらもデギュスタシオンでのサービスは可能だけれども、です。
料理は、語る、話す、記す、気をおこさせない。前菜からデセールまで、「むう、これは」の繰り返し。スタッフのサービスも出過ぎず、心得ている。肉の火の入れ方、休め方。海鮮の味の引き出し。葡萄酒の助けもあって、うっとりしていると、シェフのギョームが「どうだい旨かったかい、じゃまたね」。ちょっと大きめのヘルメットを被り、小型のスクーターにまたがって行った。なんだか良いでせふ。今度は当然「ムニュ・デギュスタシオン」でなく戴くつもり。
「壷中」開店は少し遅れ、9月中旬頃になりそうです。
確定しましたら、改めてお知らせをいたします。狼老年。
by cotyuu
| 2011-08-09 20:12
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