2011年 09月 07日
反芻胃の4番をいただく。 |
ランプレドット(イタリア語: Lampredotto)をご存じですか。イタリア・フィレンツェの名物料理といえば、真っ先に「Bistecca alla Fiorentina」(フィレンツェ風ステーキ)を思い浮かべる人も多いはず。しかし、是。“コレコソ”真なるフィレンツエの旨んまいざんす。牛の第4胃をトマト、パセリ、セロリなどと塩コショウで煮込んだのがランブレドット。第二胃袋・通称「蜂の巣」のお馴染みトリッパもある。どちらも同じ店=大概は屋台でありつける。
ランプレドットをいただくとしよう。「サルサヴェルデ?とかピカンテ(辛く)は?」なんて聞かれるが、始めてなら言われるがまま、なすままがいい。ついで、パニーノかバスケッタ(パンが別)かを聞かれる。二人ならそれぞれを、一人なら“簡単ガブリ”のパニーノがよろしい。慣れてきたら手前風を言うとカッコいい。一口にランプレドットと言っても、これにも好みがあるらしく、「こっちのこの部位、そこよ」と注文をつける客も多い。自分で容器を持ってきて、キロ単位で買って行くマンマをみかけたらしめたもの。その店→屋台で食べるべし。味にうるさいマンマのお墨付きだから。それにしても、パニーニ、とパニーノって、どう違う、の?
’ino一番!
イタリアに行けば、どこでもパニーノに出くわす。ま、日本で言う、おにぎりだからね。パニーノといえばヴェネチアに有名な店があるけれど、これを越えて、後頭部をガツンとやられたようなショックを覚えるパニーノに出くわした。所は、前記、フィレンツエ。しかもフィレンツエでは、超のつく有名「ヴェキッオ橋(Ponte Veccio)」の直ぐ側。裏通りにあって、普段通っていても店が閉まっていたら気づかないかもしれない。
開店間際は客も少ない。これはなーに、とスタッフに聞くことができるので、この時間帯をお薦めする。なにせ、数十種のパニーノを注文の度に作る。作り置きは一切無し。我が儘仕様も「おまかせを」と作ってくれる。店のお薦めが壁に書かれているのでそこから選ぶのが、最初は懸命。
この店が面白いのは御主人のアレッサンドロ氏がイタリア各地を歩き回り、「納得」した食材しか使わない。で、その食材の主立ったものを売ってくれることだ。小生も、白トリュフクリーム、唐辛子オイル漬け、などなど段ボール箱にいれてもらうほど大量に買いこんだ。
葡萄酒を一杯、二杯、三杯と重ねる常連が集まるのは午後1時過ぎ頃から。自分のパニーノは、できあがると「ジャンニ」とか名前で呼ばれるから、耳に自信の無い人はカウンターの側にいたほうが良いかも。最も日本人の名前は珍しいので、誰かが「君のじゃないか」とか云ってくれるはず。
「壷中」は、おかげさまで、9月9日(金)に「引き渡し」と相成りました。
この分でいくと、9月の末までにはプレオープンできるかと思います。確定しましたら、改めてお知らせをさせていただきます。
*前項答。パニーノは単数、一つの場合、パニーニは複数、二つ以上の場合に使う。
by COTYUU
| 2011-09-07 08:23
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