2012年 11月 08日
葡萄の酒。 |
「壺中」は、広島の竹鶴酒造「雄町純米」を呑んだことから始まった。あの酸の味わいは、今まで呑んできた米の酒のそれを越え、臓腑を駆け巡り、過去の酒を全て洗い流した、かのように過去(米の酒)を消した。
「過去を消した」といえば、葡萄の酒でも同じことが起きた。半年ほどそこらに放っておいた、小体な1本=ラディコン・オスラーヴィエ。放って置いたうえに開栓してから7日もたったそれは、まさに竹鶴の酒に通じる。酸の活性。むふっふ。「壺中」でも葡萄の酒をお出ししない理由がなくなった。
酸といえば、日本のイタリアンやフレンチのレストランで、飲み物(この場合、葡萄酒)を頼まない野暮を見かける。由はそれぞれだろうけれど、生理的にも情景的にも、どうにも格好よろしくない。酒が飲めない体質なら、せめてガス入りの水を頼んだらいかがだろう。炭酸の力で、脂質を味わう料理がすすむ、はずだ。古今東西、美味しい食卓は酸の力をかりてこそ、完成する。酸の性に賛成。
【お知らせ】
11月11日(日)は、貸し切りのため、一般営業はお休みさせていただきます。
11月中旬から葡萄の酒をお出しします。
燗酒嘉肴「壺中」
東京都文京区湯島2−31−25太陽ビル 1F
営業時間 16〜22時(21時LO)
定休日 月曜 (日祝営業)
「過去を消した」といえば、葡萄の酒でも同じことが起きた。半年ほどそこらに放っておいた、小体な1本=ラディコン・オスラーヴィエ。放って置いたうえに開栓してから7日もたったそれは、まさに竹鶴の酒に通じる。酸の活性。むふっふ。「壺中」でも葡萄の酒をお出ししない理由がなくなった。
酸といえば、日本のイタリアンやフレンチのレストランで、飲み物(この場合、葡萄酒)を頼まない野暮を見かける。由はそれぞれだろうけれど、生理的にも情景的にも、どうにも格好よろしくない。酒が飲めない体質なら、せめてガス入りの水を頼んだらいかがだろう。炭酸の力で、脂質を味わう料理がすすむ、はずだ。古今東西、美味しい食卓は酸の力をかりてこそ、完成する。酸の性に賛成。
【お知らせ】
11月11日(日)は、貸し切りのため、一般営業はお休みさせていただきます。
11月中旬から葡萄の酒をお出しします。
燗酒嘉肴「壺中」
東京都文京区湯島2−31−25太陽ビル 1F
営業時間 16〜22時(21時LO)
定休日 月曜 (日祝営業)
by COTYUU
| 2012-11-08 10:48
| 酒池酒林