2013年 05月 07日
塩梅はいかが。 |
イソップの寓話「北風と太陽」ではないが、春風が冷たくコートが手放せない日が続いた。このひんやりもようやく薫風に変わろうとしている。壺中も、このへんげにあやかって品書きを少し(だけ)いじくることにした。
梅干しに手間をかけた「梅醤=うめびしお」で、ミョウガなんぞを和えてみよう。梅のクエン酸、ミョウガのαピネンが、ぼやけた頭をスキッとさせてくれる。
九州でひろく使われている「柚子胡椒」も良い。もともと、彼の地の方言でコショウはイコウルPepperのソレではなく、唐辛子を指すそうだ。材料は青い柚子に青唐辛子。なる、あの青緑色も納得。最も赤唐辛子を使えば赤のそれ、ができる。双方とも、ちょっぴりの刺激がよろしく体にも効く。
他に、高野豆腐の含め煮、伊勢ひじきをお揚げとたいて、信田煮にするのもよろしいか。とまれ、酒の相手に相応しい「按配かげん」が肝心、なことは云うまでもない。
燗酒嘉肴「壺中」
東京都文京区湯島2−31−25太陽ビル 1F
営業 16時ー22時(LO21時)
定休日 日曜・月曜 (祝日営業)
-2013年2月より定休日が変わりました。
by COTYUU
| 2013-05-07 08:37
| 落ちない噺