2014年 02月 09日
壺中のクレオール。 |
「ここ(壺中)は、どこかでみ〜んな繋がっているね、そこが面白い」。神楽坂にある老舗ワインバーのご主人が初めて来店されたときの言葉。
純米酒の燗酒と葡萄酒、ちょこっとの肴。「これにはコレ」はない。マリアージュなんて仏語はいざ知らず、自在に、自由に楽しんでもらえたらいい。「自由」といえば、ヴィナイオータの太田久人氏の「自由なワイン宣言」を借りよう。
「農業、醸造の世界で、”セオリー”や”常識”とあっさり片付けられているあらゆる事、格付け、ガイドブック、権威などのしがらみ、自然への畏敬の念を抱きながら農業をしブドウを醸したのなら、持つはずのない行き過ぎた虚栄心、などから自由な造り手による、先入観、固定概念、偏見、他人の意見・評価、から自由な人(飲み手)のための虚飾、束縛、そしてもしかしたら時々SO2(酸化防止剤)からも自由なワイン・・・。」
葡萄の酒と米の酒を交互に。はじめにラディコン、次に竹鶴、そしてアダム(カンティーナ・ジャルディーノ)…。そんな呑み方をするお客様が増えている。満足がおもわず口に出る「旨んまい」。先のご主人の言葉を重ねる。「肴、燗酒、葡萄酒と、なにひとつ違和がないんだよね、むしろ調和を感じる」。
こうした遊びを心得た方々とお話をしていて思い出すのが、島田雅彦「ひなびたごちそう」の一説。「日本料理は一種のクレオール料理である。ラーメンは台湾からの観光客に人気があり、明太子スパゲッティに目のないイタリア人も知っている。日本料理は、外来語と大和言葉を同じ文章の中に接合する日本語と同じ構造を持っている」
クレオール化=言語、文化などの様々な人間社会的な要素の混交現象。在壺中。
*通常営業時、「鴨しゃぶと米と葡萄の酒&一式」にて、小上がりをご利用いただけるようにしました。日・月曜日は貸し切りも承っております。ご興味おありの方は、cotyuu☛cotyuu.comまで、(☛を@に替えて下さい)お問い合わせください。
*毎月第一日曜、月曜、京都より講師をお招きし、金継ぎ講座を行っています。継ぎのみのご依頼もお受けしております。
純米酒の燗酒と葡萄酒、ちょこっとの肴。「これにはコレ」はない。マリアージュなんて仏語はいざ知らず、自在に、自由に楽しんでもらえたらいい。「自由」といえば、ヴィナイオータの太田久人氏の「自由なワイン宣言」を借りよう。
「農業、醸造の世界で、”セオリー”や”常識”とあっさり片付けられているあらゆる事、格付け、ガイドブック、権威などのしがらみ、自然への畏敬の念を抱きながら農業をしブドウを醸したのなら、持つはずのない行き過ぎた虚栄心、などから自由な造り手による、先入観、固定概念、偏見、他人の意見・評価、から自由な人(飲み手)のための虚飾、束縛、そしてもしかしたら時々SO2(酸化防止剤)からも自由なワイン・・・。」
葡萄の酒と米の酒を交互に。はじめにラディコン、次に竹鶴、そしてアダム(カンティーナ・ジャルディーノ)…。そんな呑み方をするお客様が増えている。満足がおもわず口に出る「旨んまい」。先のご主人の言葉を重ねる。「肴、燗酒、葡萄酒と、なにひとつ違和がないんだよね、むしろ調和を感じる」。
こうした遊びを心得た方々とお話をしていて思い出すのが、島田雅彦「ひなびたごちそう」の一説。「日本料理は一種のクレオール料理である。ラーメンは台湾からの観光客に人気があり、明太子スパゲッティに目のないイタリア人も知っている。日本料理は、外来語と大和言葉を同じ文章の中に接合する日本語と同じ構造を持っている」
クレオール化=言語、文化などの様々な人間社会的な要素の混交現象。在壺中。
*通常営業時、「鴨しゃぶと米と葡萄の酒&一式」にて、小上がりをご利用いただけるようにしました。日・月曜日は貸し切りも承っております。ご興味おありの方は、cotyuu☛cotyuu.comまで、(☛を@に替えて下さい)お問い合わせください。
*毎月第一日曜、月曜、京都より講師をお招きし、金継ぎ講座を行っています。継ぎのみのご依頼もお受けしております。
by COTYUU
| 2014-02-09 17:22
| 酒池酒林