2014年 12月 10日
ジュウシー、獣脂。 |
昔むかし、サンジェルマン・デ・プレ教会に沿って「アポリネール」というカフェがあった。大通りに並べられた一番端っこの卓子が気にいりだ。
顔なじみになった店員から、「食べてみて」とバゲットと小さな壺に入った牛酪。パンにつけても、それだけを食べても旨かった。
なんじゃ、これは。バターを食べる、だなんて。彼に教わって近くのMarche Buci(ビュシの市場)で、ざるに入ったそれを見つけた時を今でも鮮明に覚えている。あれから40年あまり、海馬のひだに奥深く潜んでいたものが「って、いうことはだねーっ、」と「おぼろげ」が話しかけてくる。イギリスや東欧圏のベーコン。内臓や皮脂を利用したソースのアレ、コレ。西欧の味は、脂を食べる、ってことなんだ、と。
続き。
顔なじみになった店員から、「食べてみて」とバゲットと小さな壺に入った牛酪。パンにつけても、それだけを食べても旨かった。
なんじゃ、これは。バターを食べる、だなんて。彼に教わって近くのMarche Buci(ビュシの市場)で、ざるに入ったそれを見つけた時を今でも鮮明に覚えている。あれから40年あまり、海馬のひだに奥深く潜んでいたものが「って、いうことはだねーっ、」と「おぼろげ」が話しかけてくる。イギリスや東欧圏のベーコン。内臓や皮脂を利用したソースのアレ、コレ。西欧の味は、脂を食べる、ってことなんだ、と。
続き。
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by COTYUU
| 2014-12-10 09:23
| Escape