2012年 09月 28日
米の酒。 |
広島の竹鶴酒造からの案内にこう記載されていた。「…酒米農家のご逝去により、品薄の....」。
壺中は、9月10日鳥取「日置桜」、同月18日 広島「竹鶴酒造」の呑み切り会に参加した。
「日置桜」の呑み切り会は、今年が初めて。試飲後は契約農家、内田百種園の田で「強力」を見せていただいた。この酒米の復活には、蔵元・山根酒造場親子二代の貢献が大きい。今回はその強力の基になった(先祖返り)の米で醸した酒が出品され、参加者のお目当てになったのは当然のこと。
「竹鶴」では、試飲は63種(日置桜のほぼ二倍)。度のつく素人同然の壺中ふたり。どうにかこーにか全てを口に、はしたが、はてさて、どーも。中に「コレのあれが」がいくつか。相方に打診すると、一緒。近くにいた「たかはし」の高橋さん「僕も、それ、ええな」。ホッ。会の翌日、竹鶴の米を作っている宿根地区訪問。車がなければ難儀な山間の懐にその田はあった。かなり昔から開墾されていたようで、水と陽光に恵まれ、風が気持ち良い。農家は奥元さん。昨年まで同じ米を作っていた方が亡くなられ、後継者もなく、この米の生産者は奥元さんだけとなった。
酒は、人であり、酒は米である。その米が大きな問題を抱えている。
ハタケチガイ。
日置桜の米を生産する内田百種園のご当主。「百種園、というだけに、いろいろこさえてるんです」と、無農薬で作った梨を参加者全員に土産にくださった。
「ラ・フランス、だけは数日置いてから食べてね」と。後を継ぐ息子さんもその姿勢を受け継いでいる。
「宿根雄町」の生産者 奥元さんは、ひとしきり米の話をし終え、「こっち来て」。母屋の軒先の「暗い内に摘んでおいたんだよ」と美味しさの花が咲いたような熟れた無花果を振る舞ってくれた。ほどよく冷えた果実が、宿根の陽光と風に重なる、なるほと良い米ができるわけだ。ただ、この米の生産者は奥元さん、ひとり。米つくりの場で、はたけ違いの果物をいただきながら、この先を思うと、天空を仰ぐしかなかった。
で、竹鶴の畑見学の後はハタケ繋がり?、秦家へ。
広島からの帰路、京都の旧家、秦家で友人の友人?秦めぐみさんから料理を学ぶことに。
京都町屋の造りを残している佇まいの中、走り(台所)を使っていろいろ、を教えてもらう。実山椒を刻んで、鱧鍋にするという、なんとも名残の(鱧)の季節にはぴったりの献立。実山椒は5月に入手したら、湯を通し、塩をあてて冷凍しておくと一年中使えて、「便利ですぅ」とめぐみさんの母上様。食卓での話題は、酒と食べ物、西洋の食卓に葡萄湯=Wineは欠かせない。そりゃ葡萄酒の酸無くして脂質たっぷりを味わうなんて、、、。それに比べ、和の料理は、と話は尽きない。
結。両呑み切り会、秦家でも話題は 葡萄の酒、Wineであった。壺中 燗酒の店ではございますが今後、葡萄酒も、ひとつご用意致しませうかと、ハタケチガイを企んでおります。
【お知らせ】
現在発売中の「東京カレンダー11月号(9月21日発売)」にて、「壺中」が2Pで紹介されています。よろしければご覧ください。
燗酒嘉肴「壺中」
東京都文京区湯島2−31−25太陽ビル 1F
営業 午後4時〜10時(酒肴LO 9時00分/酒LO9時30分)
定休日 月曜 (日祝営業)
壺中は、9月10日鳥取「日置桜」、同月18日 広島「竹鶴酒造」の呑み切り会に参加した。
「日置桜」の呑み切り会は、今年が初めて。試飲後は契約農家、内田百種園の田で「強力」を見せていただいた。この酒米の復活には、蔵元・山根酒造場親子二代の貢献が大きい。今回はその強力の基になった(先祖返り)の米で醸した酒が出品され、参加者のお目当てになったのは当然のこと。
「竹鶴」では、試飲は63種(日置桜のほぼ二倍)。度のつく素人同然の壺中ふたり。どうにかこーにか全てを口に、はしたが、はてさて、どーも。中に「コレのあれが」がいくつか。相方に打診すると、一緒。近くにいた「たかはし」の高橋さん「僕も、それ、ええな」。ホッ。会の翌日、竹鶴の米を作っている宿根地区訪問。車がなければ難儀な山間の懐にその田はあった。かなり昔から開墾されていたようで、水と陽光に恵まれ、風が気持ち良い。農家は奥元さん。昨年まで同じ米を作っていた方が亡くなられ、後継者もなく、この米の生産者は奥元さんだけとなった。
酒は、人であり、酒は米である。その米が大きな問題を抱えている。
ハタケチガイ。
日置桜の米を生産する内田百種園のご当主。「百種園、というだけに、いろいろこさえてるんです」と、無農薬で作った梨を参加者全員に土産にくださった。
「ラ・フランス、だけは数日置いてから食べてね」と。後を継ぐ息子さんもその姿勢を受け継いでいる。
「宿根雄町」の生産者 奥元さんは、ひとしきり米の話をし終え、「こっち来て」。母屋の軒先の「暗い内に摘んでおいたんだよ」と美味しさの花が咲いたような熟れた無花果を振る舞ってくれた。ほどよく冷えた果実が、宿根の陽光と風に重なる、なるほと良い米ができるわけだ。ただ、この米の生産者は奥元さん、ひとり。米つくりの場で、はたけ違いの果物をいただきながら、この先を思うと、天空を仰ぐしかなかった。
で、竹鶴の畑見学の後はハタケ繋がり?、秦家へ。
広島からの帰路、京都の旧家、秦家で友人の友人?秦めぐみさんから料理を学ぶことに。
京都町屋の造りを残している佇まいの中、走り(台所)を使っていろいろ、を教えてもらう。実山椒を刻んで、鱧鍋にするという、なんとも名残の(鱧)の季節にはぴったりの献立。実山椒は5月に入手したら、湯を通し、塩をあてて冷凍しておくと一年中使えて、「便利ですぅ」とめぐみさんの母上様。食卓での話題は、酒と食べ物、西洋の食卓に葡萄湯=Wineは欠かせない。そりゃ葡萄酒の酸無くして脂質たっぷりを味わうなんて、、、。それに比べ、和の料理は、と話は尽きない。
結。両呑み切り会、秦家でも話題は 葡萄の酒、Wineであった。壺中 燗酒の店ではございますが今後、葡萄酒も、ひとつご用意致しませうかと、ハタケチガイを企んでおります。
【お知らせ】
現在発売中の「東京カレンダー11月号(9月21日発売)」にて、「壺中」が2Pで紹介されています。よろしければご覧ください。
燗酒嘉肴「壺中」
東京都文京区湯島2−31−25太陽ビル 1F
営業 午後4時〜10時(酒肴LO 9時00分/酒LO9時30分)
定休日 月曜 (日祝営業)
by COTYUU
| 2012-09-28 13:42
| 酒池酒林