2014年 07月 08日
新?「華国風味」。 |
中華の食を語る、といえば袁枚の「随園食単」を思う人が、多い、か。この名著の翻訳者 青木正児は碩学で知られるが、中でも余技を超える面白い本もいくつか書いている。「華国風味」「酒の肴・抱樽酒話」など、など。モノ書きに、食いしん坊が多いのは昔も今もかわらない。が、中華のご飯の道楽ガイドとしては、これにマサルものは無い、のではないか。中華を問わず、食に通じているを自認する皆様、是非、ご一読をお薦めいたします。
さて、およそ文学(的)から遠く離れ、中華の風味の今様を観てみると(ちょっと強引か)まずは近代の金杯賞にあたる蠣油醤(ハオユージャン=オイスターソース)が浮かぶ。ほんの百年ちょっと前に「李錦記」の創業者 李錦裳が世に送り出した逸品。
それから百年を数える1980年代に新しい風味が生まれる。「XO醤」。こさえたのは、香港の旗艦ともいえるペニンシュラホテル「「嘉麟楼」の料理長・許成さん。許さんのもとから、あれよあれよのまもなく、香港の有名キッチンから我こそはXOの雄也が雨後の筍の如く、はご存じの通り。ついには、ヴェジタリアン仕様のXO醤の出現とあいなったのでございます。出生は フォーシーズンズ香港 「龍景軒(Lung King Heen)チャン ヤン タク料理長。カコクな戦いをえて、XOの雄になるは、なーんてことは野暮。美味しければ、どこでも良い醤。
壺中、蠣油醤など食材調達のため、7月10日(木)から14日(月)までお休みをいただきます。
*日・月曜日を貸し切りでご利用いただけるようにしました。ご興味おありの方は、cotyuu☛cotyuu.comまで、(☛を@に替えて下さい)お問い合わせください。
*毎月第一日曜、月曜、京都より講師をお招きし、金継ぎ講座を行っています。継ぎのみのご依頼もお受けしております。
by COTYUU
| 2014-07-08 09:09
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