2014年 09月 30日
澱、Olio。 |

炉にかざしたパンの面のザラザラを利用してニンニクをこすり、オリーブオイルにつけて、いや、浸して、好みで塩をちょっぴり当てる。なんたってこのパンは、塩を使わないトスカーナの「パーネ・トスカーナ」なのだから。オリーブオイルのこんな楽しみ方を教えてくれたのは、イタリア・フィレンツエ県のコムーネ(自治体)、インプルネータで広大なオリーブ農園を営む元貴族のマンマ。以来、オリーブオイルに目覚め、あれこれ浮気を繰り返してきたものの、突然の大団円、が。
それは、アドリア海に面したアブルッツオ州のValentini(ヴァレンティーニ)。米の酒「竹鶴・雄町純米」、葡萄の酒の「ヴォドピーヴェッツ」に続き、覚醒をもたらした三番目の落雷が、コレ。
これまで瓶詰めでの愛用だったが、”底”を味わっていただきたいとの、悪魔のささやきもあって無謀にも今回の入手は5liter入りの缶。瓶詰めにはない、底に隠れたる澱を遊ぶのだという。しかといただきましょう、澱にはモデナの天使の一滴「バルサミコ」を落として。物流の恩恵=プーリアの名産「BURRTA(ブッラータ)」にも効く、Molto buono請け合い。1㍑入り瓶に移したら、利便の豊穣也。あっという間に、いっ缶の終わり、でございます。
【お知らせ】
10月には「蕎麦と肴と燗酒の会」、11月には「Bricca@壺中」の第二弾を計画しています。詳細が決まり次第、改めて、FBページ 燗酒嘉肴「壺中」にてご紹介します。
*日・月曜日を貸し切りでご利用いただけるようにしました。ご興味おありの方は、cotyuu☛cotyuu.comまで、(☛を@に替えて下さい)お問い合わせください。
*毎月第一日曜、月曜、京都より講師をお招きし、金継ぎ講座を行っています。継ぎのみのご依頼もお受けしております。
by COTYUU
| 2014-09-30 09:41
| 落ちない噺

